こんにちは。かれーなです。
本日はチプカシA-100の魅力をご紹介します。
A-100の良かった点・残念だった点
良かった点
- レトロフューチャーなデザイン
残念だった点
- 日付と曜日が常時表示ではない
- 24時間表示ができない
- 樹脂ケースにメッキ加工を施した仕様
- F-100よりもボタン操作がしにくい
- F-100よりもストップウォッチが低性能
チプカシ A-100とは
デザインからレトロ感を感じた方は大正解です。
A-100は過去に発売されたF-100の復刻モデルなのです。
CASIOの名作 F-100とは
- 1978年11月発売
- CASIO初の樹脂製ケースを使った腕時計
- 当時としては珍しい1/100秒ストップウォッチ機能を搭載
- 映画エイリアンのリプリー着用が有名(F100を2連結にしていた)
A-100は4種類のモデルが発売されています。
- シルバー(A100WE) 6,600円
- ガンメタリック(A100WEGG) 8,800円
- ゴールド(A100WEG) 8,800円
- パックマンコラボ(A100WEPC) 12,100円
私はシルバーモデルを購入しました。
シルバーはラインナップの中では比較的
ビジネスユースしやすい色かなと
選びました。
あとは一番安かったので(笑)
CASIOさんの開発秘話に以下のような記述があって驚きました。
(F-100は)あまりにも昔の商品だったため、設計図面が残っていなかったのです。
そこでノギスで時計を細かく計測し、数値をパソコンに入力して3Dデータ化することから始めました。
バックトゥーザフューチャー 「Vintage “A100”」 – Works – CASIO DESIGN(カシオ デザイン)
てっきり残存するF-100の図面を元にして製品化したものと思っていました。
ノギスで計測したというのが、なんとも職人らしくていいですね。
レトロフューチャーなデザイン
良かった点はなんといってもA-100の特徴的なデザインでしょう。
正面に配置された4個の操作ボタンがかわいらしいです。
私は最初に見た時、Pコートのボタンみたいだなと思いました。
このボタン配置は低コスト化を狙い採用されたと推測できますが(オリジナルのF-100は低価格が売りだったモデル)デザインのワンポイントに落とし込まれていますので、そのような事情を感じさせない仕上がりになっていますね。
ボタンが配置されていないケース側面は、金属インゴッドのような重厚感が漂っています。
操作ボタンの機能振り分けは4色ライン(白・黄・赤・緑)で表現されており、スッキリしたデザインに一役買っています。
機能は文字で書かないと分から
ないだろ!
という声が聞こえてきそうです。
ボタン機能はバックパネルに刻印されているのでご心配なく。
…ボタン機能を忘れるたびにバックパネルを見返すのは手間かもしれませんが
日付と曜日が常時表示ではない
A-100は日付と曜日を表示するためにMODEボタン操作が必要です。
オリジナルのF-100のデザインを再現するためには同時表示するわけにはいかなかったのでしょう。
しかしながら、実際に腕に巻いて使用してみると、このボタン操作が煩わしく感じてしまったのは事実です…。
24時間表示ができない
私はチプカシもG-SHOCKも24時間表示で使用しています。
A-100は24時間表示ができないので、時刻表示に慣れません…
レトロ時計としての再限度を高める上では、24時間表示の実装見送りはトレードオフだったということでしょうか…?
樹脂ケースにメッキ加工を施した仕様
樹脂ケースにメッキ加工なんて、多くのチプカシがそうだろと突っ込まれそうですが、私としてはオリジナルのF-100のように塗装無しの樹脂ケースで発売してほしかったです。
メッキ加工だとそのうち塗装剥げが
発生しちゃいますし…
わざわざA-100をメッキ加工にしたのは、CASIOさんの狙いもあるようです。
オリジナルのF-100は黒い樹脂ケースでしたが、アクセサリー的に時計を楽しむという欧州のユーザーを意識してメタルルックの外装に変え、金属感が映えるシャープな面構成とCMFを心掛けました。
バックトゥーザフューチャー 「Vintage “A100”」 – Works – CASIO DESIGN(カシオ デザイン)
上記以外にも「オリジナルのF-100を所持するユーザーに損をさせない」という理由もあるような気がしてなりません。
オリジナルを完全再現した復刻モデルを発売すると、オリジナルの価値が棄損する可能性があります。
CASIOさんはそのあたりを良く心得ており、オリジナルをアレンジした復刻モデルを製作する傾向がありますね。
オリジナルのF-100よりもボタン操作がしにくい
A-100とオリジナルのF-100はボタン操作部の凸凹が逆になっています。
A-100は凹の中に操作ボタンがある配置になっており、オリジナルのF-100と比べ操作性に難があります。
オリジナルのF-100よりもストップウォッチが低性能
オリジナルのF-100紹介で「当時としては珍しい1/100秒ストップウォッチ機能を搭載」と紹介しました。
A-100のストップウォッチはなぜか1/10秒なのです…
1978年発売のF-100より劣っています。
なぜ劣化させた…
F-100の再限度にこだわるのであれば、ここは譲ってはいけなかったスペックだと思います。
まとめ
以上、A-100の魅力をレビューいたしました。
A-100はレトロ・フューチャーなデザインを楽しむモデルであると感じました。
その一方、レトロ再現と時計の利便性はトレードオフの関係になりますので、最新機種に慣れたユーザーはある程度の不都合を許容しなければならないかもしれません。
かわいらしいモデルなので、私はそんな不都合も楽しんでいます(笑)
本記事がみなさまの選択の参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
チプカシA-100のスペック
基本情報
- 質量:53g
- バンド:メタルバンド(ステンレススチール)フリー式中留
- 電池寿命:約3年
- ケースサイズ(縦×横×厚さ):40.7×32.7×9.2mm
- ケース・ベゼル材質:樹脂
- 防水性:日常生活防水
- 外装ガラス:樹脂ガラス
- バンド装着可能サイズ:150~205mm
時計機能
- ストップウオッチ:1/10秒、60分計
- ライト:LEDバックライト(残照機能付き)
- カレンダー:オートカレンダー
- アラーム/時報:時刻アラーム・時報
- ライトカラー:LED:アンバー
- 精度:平均月差:±30秒
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