こんにちは!かれーなです。
私は20年に渡りCASIO G-SHOCKを買い続けており、これまで所有したG-SHOCK本数は累計50本以上です。
G-SHOCKラヴな私ですが、これまでチプカシを所有したことがありませんでした。
理由は簡単
G-SHOCKの下位互換である
チプカシなんて身に着けるはずがない
チプカシを購入しても、すぐに身に着けなくなる予感がしていたのです。
安価な時計とはいえ、わざわざ無駄な買い物をする理由はありません。
そんなある日。
チプカシについて調べる機会があり多くのファンがいることを知ることになりました。
ぐむむ…興味が沸いてきたぞ…
安いし買ってみるか…
晴れてチプカシデビューした私。
いざ腕に巻いてみるとG-SHOCKにはない良さがあることを発見しました。
これはいいものだ!
チプカシF-91Wの伝説をおさらい
チプカシF-91Wの伝説に簡単に触れておきます。
ご存じの方はおさらいのつもりで見て行ってくださいね。
- 20年ぶりに庭の土中から発掘されて壊れていなかった。時刻もたった7分遅れ
- アルカイダのビンラディンが着用(F-91Wの別名はビンラディンモデル)
- アルカイダの時限爆弾のタイマーとして使用される(安価、高信頼、高耐久)
- オバマ大統領が着用
- 戦場で過酷な使われ方をしても壊れない。
- 日用生活用防水なのに潜水から生還した事例がある
- 10mや5mといった高所からの落下から生還した事例がある
- 洗濯機の中でグルグル回されても生還した事例がある
後半はまんまG-SHOCKのような逸話ですね
もちろん、F-91Wに潜水防水や耐衝撃性能は実装されていません。
試すとしても自己責任だぜ。
1000円以下で買えるのに、こんなに伝説を残されちゃ欲しくなってくるってもんです。
私が購入したチプカシF-91Wをご紹介
F-91Wはドンキやホームセンターなど、至る所で(吊るされて)売られています。
しかし、日本で売られているのはF-91W-1JFの1色のみ。
後日追記
国内モデルのカラバリが追加されました。
F-91Wは海外モデルの方がカラバリが多いです。
どうせ買うなら日本で手に入らないモデルがいいなと海外モデルの中から検討しまた。
私が買ったモデルです。日本未発売のF-91WG-9QDF。
文字盤から液晶までゴールドを基調色としたモデルです。
好きなんですよねゴールド液晶。
ゴールド色の液晶パネルのこと。
液晶パネルはクリア液晶ですね。
暗所での視認性も高く言うことなしですね。
透明感のあるクリアに表示された液晶パネル。G-SHOCKの液晶は2000年ごろからこの仕様に切り替わっています。
背面はパネルバック。刻印もシンプルです。
G-SHOCKは落下時に背面パネルが直接地面に接地しないよう、何かしらの工夫がされているのですが、F-91Wには装備されていないようです。
美錠はプラスチック製。
美錠にステンレスを使っていないのはコスト削減を狙ったものでしょうか。
G-SHOCKの美錠にも同様にプラスチックが使われることはありますが、耐衝撃性能確保のためか厚みがあります。
F-91Wのベルトはウレタン製です。
柔らかく滑らかな質感でG-SHOCKのウレタンベルトと遜色ないと感じました。
(ただ、G-SHOCKのベルトのように引張試験や耐経年試験等の過酷な試験をクリアできる性能かどうかは不明です。)
余談ですが、F-91Wが到着した時「月、日、曜日、時、分」の全ての表示が合っていませんでした(笑)
これまで時計を購入してきてこんな経験はした事がありませんでした。
分がズレている程度なら経験がありますが、全てが合っていないとは…。
時刻合わせをするコストすら省いているとむしろ好意的に感じました。
チプカシF-91Wのよいところ
G-SHOCKの欠点はその厚みとゴツさ。
何か作業をしているとあちこちにぶつけてしまったり、服の袖に引っかかったりと不都合があります。
G-SHOCKは耐衝撃を確保するためにケースが大きくなり
それが原因で衝撃を貰う機会が増えているという
矛盾を抱えた時計でもあります。
F-91Wを装着した状態です。
ケースが非常に薄いため服と干渉しません。
シャツの袖の中に綺麗に収まります。
続いてG-SHOCKの中でも比較的小型であるDW-5600。
秋冬は服の袖に引っかかって干渉してしまうことが多いですね…
最後にG-SHOCKのビッグケースの一つであるGD-X6900です。
干渉もクソもありません。
F-91Wを装着した快適さはG-SHOCKよりも確実に上ですね。
F-91Wは廉価販売・低コスト生産がコンセプトのモデルです。
そのため、機能や品質がある程度は犠牲にならざるを得ないのですが、時計として必要十分な機能を備えています。
1000円以下という廉価を実現しながらアラームとストップウォッチの機能は搭載。
これは標準的なG-SHOCKと同等な機能です。
電池寿命も7年と長いです。
液晶パネルの視認性にも妥協しておらず、G-SHOCKと比較しても遜色ありません。
先に述べましたが、バンド素材にもウレタンが使用されており腕に巻いた時の柔らかく滑らかな質感を確保しています。
格安時計はバンド素材に塩化ビニル(PVC)が使用される事が多く、装着感が悪く見た目もチープな時計になりがちです。
風防材質に樹脂ガラス(プラスチック風防)を使用している点は絶妙です。
安価な樹脂ガラスは無機ガラスよりも性能が劣ると思われがちですが、軽量で強度があり、薄い加工をしても割れにくいという特性があります。
樹脂ガラスの材料選定はコストと性能の両立する上で必然だったと言えるでしょう。
F-91Wは1000円以下という価格帯で時計としての必要十分な機能を備えているといえるでしょう。
チプカシの残念だったところ
チプカシは廉価・低コストのために機能を削っています。
時刻表示に「月」は省かれていますし、フルオートカレンダーではないので4年に1度のうるう年には自分で月日を修正する必要があります。
ライトもELバックライトではなくLED球です。
①フルオートカレンダー
一切のカレンダー修正が不要
②オートカレンダー
うるう年には自分で月日を修正する必要(F-91Wはこちら)
月表示、フルオートカレンダー、ELバックライトは高価格帯のデジタル時計ではあって当たり前の機能ですので、あるに越したことはないですけどね。
廉価・低コストのために優先順位が低い機能から適切に引き算がされたモデルだと感じました。
時刻合わせの項目切換(秒→時→分→月→日→曜日の切換)にライトボタンが割り当てられている点が少し気になりました。
項目を切り替えるたびにライトが強制点灯しますので電池の寿命に大なり小なり影響が出そうだなと感じました。
秒から曜日まで全項目を設定するのは購入時か電池交換時くらいの限られた機会なので、それを加味した上での設計なのでしょうが。
それに、LED球はELバックライトほど電力を消費しないでしょうしね…。
気にしすぎかもしれません。
まとめ
以上、チプカシF-91Wのご紹介でした。
「安く、軽く、薄く、丈夫で、邪魔にならず、防水を備え、機能は必要十分」。
時間を確認するという腕時計本来の機能を安価で手に入れたい方にとっては最適なモデルになり得るのではないでしょうか。
(ステータスを誇示する地位財としての役割はもちろん皆無ですけどね。)
年齢性別を問わない絶妙なケースサイズですので、お子様の最初の一本にも最適かもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
チプカシF091のスペック
- 質量:21g
- バンド:樹脂バンド
- 電池寿命:約7年
- ケースサイズ(縦×横×厚さ):38.2 × 35.2 × 8.5 mm
- ケース・ベゼル材質:樹脂
- 防水性:日常生活防水
- 外装ガラス:樹脂ガラス
- ストップウオッチ:1/100秒、60分計、スプリット付き
- ライト:LEDライト
- カレンダー:オートカレンダー
- アラーム/時報:時刻アラーム・時報
- ライトカラー:LED:グリーン
- 精度:平均月差:±30秒
- その他機能:12/24時間制表示切替
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