2020年12月12日に1級計装士の実地試験を受験してきました。試験会場に来て初めて気づいた事などを書いていきます。
これから1級計装士の受験を考えられている方のお役に立てれば幸いです。
ちなみに選択科目は甲を受験しました。
試験会場の雰囲気
試験会場には集合時間の30分前には着きましたが、すでにかなりの人が席に着席しテキストに目を通していました。
ここにいるのは学科試験を通過してきた猛者たち。記念受験の雰囲気を漂わせている方は見受けられません。
学科試験とは明らかに異なる空気…
…緊張でトイレに行きたくなってきます(開始までに何度もトイレに行きました。トイレは友達)
会場に入室する前の注意を一つ。
多くの資格試験では座席表が会場内の大黒板に板書されていることが多いですが1級計装士ではそれがありません。
入り口に貼られた座席表を見ないで入室すると教室内を彷徨う羽目になるので注意してください。
(座席は甲乙で分かれており、受験番号のみでは席を探しにくくなっていました。)
試験前の準備
1級計装士の試験に限りませんが、試験会場にはチョコレートを持ち込むようにしています。
試験開始の30分前にたくさん口に放り込みます。
体の消費カロリーの20%は脳の活動によるものです。脳にたくさんの糖質を送り込み試験に備えます。
受験者が持参する道具としては下記が指定されていました。
- 三角定規(15~18cm程度)
- 鉛筆またはシャープペンシル(製図用)
- 消しゴム
- スケールまたは三角スケール(30cm程度)
- 電卓
私は上記の全てを持ち込みましたが、周りを見てみると三角定規を持ち込んでいる人はいませんでしたね。
また、スケールや三角スケールも30cmの長物ではなく15cm程度のものを持ち込んでいる方が多かったです。
(まぁ、過去問やってたら15cm程度で十分と分かってきますしね…)
午前の部(選択科目)開始!
9:15になり問題配布と説明がはじまりました。
解答用紙、問題用紙と一緒に配られたものに少々驚きました。
- テンプレート1枚
- 字消しプレート1枚
これら二つが貸与されました。
事前情報で「フリーハンドで作図したものは採点されない可能性がある」と知っていましたが、それは直線のみと思い込んでいました。
(曲線部分はスケールで作図できないのでフリーハンドでOKと考えていました。)
テンプレートを使って作図できるものはざっと思いつくだけでも
- 配管配線経路の曲線部分(テンプレートの〇を使う)
- 配管配線の立ち上がり・立下り記号の曲線部分(テンプレートの〇を使う)
- 計装記号の作図(テンプレートの〇を使う)
- ラダー図面の記号(テンプレートの□と〇を使う)
結構あるなぁ…という印象。しかも、テンプレートには様々な大きさの〇と□が用意されています。
作図する記号の大きさはおそらく問題で出題されている記号と同じ大きさで作図しなければならないだろうと察知しました。
(そういや計装マニュアルに記号の大きさまで書かれていたっけな)
そんな驚きのまま、試験が開始されました。
計装記号を解答する問題では、あらかじめ問題に記載されている記号と同じ大きさで解答しました。記号の大きさはテンプレートで確認できます!
午前の部(選択科目)終了。そして昼休みへ…
午前の部終了。2020年の甲の問題はとても簡単で、過去問をしっかり解いていた人は100点が取れた方も多かったかもしれません。
(昼休み中、周囲からも100点の自身があるという声が聞こえてきました。)
昼休みに大食いしてしまうと頭がボーっとしてしまいそうだったので、昼食は軽く食べました。
午後の部(共通問題)
午後の部開始です。午前の試験は手ごたえがありましたが、むしろ本番は論理回路とラダー図がある午後なので気は抜けません。
1級計装士 実地試験の難所は論理回路とラダー図です。最後まで気は抜けません!
2020年の共通問題はベルトコンベアーが出題されました。これは過去問にもある内容でしたので慌てることなく解答できました。
ベルトコンベアーというテーマは過去問と同じですが、出題問題は変えてきますので過去問の丸暗記では解けないことは言うまでもありません。
難関の論理回路とラダー図ですが、落ち着いて考えれば解答できる難易度でした。ただし、上記でも触れたように過去問で見たことがない問題が多数出題されますので、基礎的を理解しておかなければ解答は難しいと思われます。
基礎を理解していないと解けませんが、理解さえしていれば恐れるに足らずです!
試験を終えて
論理回路とラダー図の勉強法についてですが、過去問を勉強する際にその解答を覚えるのではなく、その考え方を頭に叩き込むのが大事だと感じました。
例えば論理回路だと問題文で説明された設備の動きが論理回路がどう表現されているかを納得がいくまで追いました。
それを繰り返しているうちに論理回路のパターンが分かり、抵抗なく論理回路図を読めるようになりました。
詳しくは実地試験の勉強法の記事に書いておりますので、ぜひ読んでみてくださいね!
試験の合格発表は2月19日なので、これを書いている時点では合否は分かっておりません。
受かっているといいなぁ。
長文となりましたが、今後1級計装士を受験される方の参考になると幸いです。
1級計装士 学科試験の勉強法はこちら
1級計装士 実地試験の勉強法はこちら
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