1級計装士の学科試験の勉強法について、私が行った内容を簡単ではありますが書いていきます。
これから受験される方の参考になれば幸いです。
なお、私は2020年に1級計装士を受験し無事合格することができました。
2020年はまさにコロナ禍の真っただ中であり、計装技術講習会は中止となりました。
講習会無しの100%独学で試験に臨みましたので、これを読んでいる皆様と私とは境遇が異なるかもしれません。その旨をご理解の上お読み頂けると幸いです。
勉強法について
学科試験の対策としては講習会テキスト(過去問)を繰り返し解くに尽きると思います。
私は講習会テキストを3周ほど解いて試験に臨みました。
学科試験は過去問をきっちりやれば合格できます!
もちろん、解答の丸暗記でなく内容を理解するように努めました。
しかしこの「理解」がなかなか困難なんですよね…以下に続きます。
講習会テキストの解答に計装マニュアルの参照ページが書いてあるけど…
講習会テキストの解答に計装マニュアルの参照ページが記載されています。
つまり、講習会テキストの問題を解いて計装マニュアルを参照して問題への理解を深めてくださいね。というフローとなっております。
しかし、正直なところ計装マニュアルを読んでも解答の参考にならないものが多かったです…。
やたら難解なことが長々書かれているのに、読んだ末に問題を解答する上での参考にならなかったり…
もう悲しい
敵か味方か計装マニュアル…とにかく分かりにくい
正直、計装マニュアルが学習を深めやすい配慮がされていたら有難かったですねー…
計装マニュアルを読んでも理解できないものはインターネットを検索して調べたりもしました。
インターネット上の記事の方がむしろ、相手に分かりやすく伝える配慮がされていることもあり役に立つこともありました。オススメです。
講習会テキストは全部やらなくてもいい
学科試験は必須問題と選択問題があります。
選択問題は甲(プラント計装)、乙(建築物計装)に分かれており、私は甲を選択しました。
講習会テキストの問題には出題傾向が記載されており、必須・選択問題(甲)で出題された問題だけを解くようにし、選択問題(乙)の問題は無視しました。
講習会テキストはそこそこの厚みがありますが、自分が受験しない選択科目は問題を解く必要がありません。そうするとあら不思議。テキストの厚みを薄く感じることができますね。
講習会テキストの問題が必須・選択問題(甲)・選択問題(乙)のそれぞれどれに該当するかは問題の出題傾向欄に
- H27必
- H29甲
- H31乙
などと書かれていますので判別できます。
勉強が不要なページは最初にチェックしておきましょう。ウッカリ無駄な勉強をやってしまうのは勿体ないですよ!
学科試験の一部免除で勉強量はさらに減る
下記の資格を所持している方は、学科試験の一部が免除となります。つまり、講習会テキストで勉強しなくていいページがさらに増えます。おめでとうございます。
- 1級電気施工管理技士
- 1級電気通信施工管理技士
- 1級管工事施工管理技士
私は1級電気と1級電気通信を所持していましたので学科試験の一部が免除できました。
なお、免除となる科目は下記の通りです。
- 工事施工管理法
- 安全衛生
- 法規
これら科目は実際の試験では午後の部(学科B)にあたるので、科目免除の方は午前で試験終了となります。うれしいですね。
ただ、試験会場にいたほとんどの方が午前で帰られていたので、むしろ科目免除を使っていない方が少数派かもしれません。
前年度の講習会テキストを買って早めにスタートを切る
早めに勉強を開始されたい方は、前年度の講習会テキストを購入して早めにスタートを切ることをオススメします。
私は2020年度の講習会テキストの発売を待たずに前年度(2019年度)のテキストを日本計装工業会から購入し勉強をはじめました。
こうすることで他の方が勉強を開始する数か月前から学習を開始できます。
前年度の講習会テキストでスタートを切っても損はしないと思われます。
2020年度版が発売されてから2019年度版と見比べましたが、それほど内容に違いはありませんでした。
前年度テキストと内容が異なるのは数ページだけでした。きっと無駄になりませんよ!
最後に
計装士試験はマイナー資格で参考書が少なく、頼みの綱の講習会テキストと計装マニュアルも学習を深める上で親切な作りになっていないので、学習に苦労される方も多いかもしれません。
おそらく必勝法と言われるような方法はなく、地道な学習でしか合格の道は開けないかもしれません。
本記事がこれから1級計装士を受験される方の一助になれば幸いです。
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